ザンバラン 冬用ブーツ アイガーライトGT RR BOAをレビュー

この記事では冬季登山用ブーツ

ザンバランのアイガーライトGT RR BOA

というゲイター付きのブーツを紹介していきます

冬季登山靴を探している方の参考になれば嬉しいです✨

こんにちは、山男ブロガーのみずきです!!

冬のテント泊をすると荷物がギリギリで

大きいザックを購入しようか悩んでいる今日この頃です^^;

ちなみに僕は60Lに頑張って詰め込んでいます!

さて今日は冬季登山靴のレビューです

実は今シーズンにザンバラン社のゲイターブーツを購入しました✨

しばらくそれを使っていたのでレビューしていこうと思います!

もう1足のアルパインクルーザー2800との使い分けなんかも

僕なりの考えで書いていきます

ちなみに、アルパインクルーザー2800は別の記事で紹介しているので

気になる方は是非ご覧ください✨

ゲイターブーツって?

そもそも、靴の違いがいまいちな方も多いと思います

ゲイターブーツとはその名の通り、ゲイター(脚絆)付きの登山靴のことです

ゲイターと登山靴が一体となった構造をしており

基本的には冬季登山用に作られている靴です

(一部夏用もあるみたいです)

最大のメリットはその保温力✨

一般的な靴と異なり、登山靴の上からゲイターが覆っているので

高所の冬季登山でも保温力が増しています!

ラッセル等での雪の侵入が少ない点も見逃せません!

ゲイターブーツの中でも、主に以下の2種類が存在します

シングルタイプ

登山靴とゲイターが一体型になった構造のブーツです

シンプルな構造ですが普通の登山靴に比べたら圧倒的に暖かい✨

今回紹介するザンバランの靴もこのタイプ

日本の山岳で使用する場合はこちらが多いのではないでしょうか

※Amazonリンクです、画像はLA SPORTIVAのG5 EVOです

ダブルタイプ

シングルの中に、さらにインナーブーツが入ったもの

といえば伝わるでしょうか

シングルタイプよりもさらに保温性が上がっています

その名の通り二重構造で出来ており、インナーは取り外しが可能です

国内で使用する人はあまり見かけたことはないのですが

ヒマラヤ等の高所登山では活躍する靴だといえそうですね✨

あまり選択肢が多くない、とても高額と言った点があります^^;

ザンバラン

ザンバラン社はイタリアの登山靴メーカーです!

創業90年を越える老舗登山靴メーカー

ヴィブラムの創業者と共同でゴムソールを開発

登山会の歴史を作ってきたメーカーといっても過言ではありません✨

靴のラインナップは

ライトなトレッキングシューズから

クラシカルなレザーブーツ

ヒマラヤ対応のダブルブーツまで

豊富なラインナップを持ちます✨

イタリアらしい洗練されたデザインで見た目も履き心地も素敵なメーカーです✨

登山靴/トレッキングシューズ/登山ギアのキャラバン公式(通販)サイト

キャラバンの公式(通販)サイトです。「brand:zamberlan(ザンバラン)| 登山靴/アルパイン | 」のページ…

アイガーライトGT RR BOA

そんなザンバランのラインナップの1つ

それがアイガーライトGT RR BOAというモデルです!!

シングルタイプのゲイターブーツで

BOAフィットシステムを搭載しており、簡単に履くことが出来ます✨

厳冬期の3000m級に対応する保温力を持ち

国内の冬季登山に最適な1足です!

BOAシステムは使えるのか

気になるのがBOAシステムですよね

僕も使う以前はBOAについて懐疑的でした^^;

壊れそう・・・

緩みそう・・・etc

なんとなーく敬遠していたのですが

実際使ってみると

これ以外使えなくなる!!!笑

朝テントを出る時の靴の装着がとても楽で早くなります✨

足を入れてボタンを回し、あとは普通の登山靴と同じ要領で締めていきます

靴紐と違い緩むことも解けることもありません

調整が決まらない場合は一度緩めて締め上げる

これが簡単にできるんですよ✨

グローブをしたままこの作業ができるのがとてもありがたい

岩の登下降でぶつけて壊すということもなく、強度的にも申し分ありません!

冬季登山靴とBOAシステムの相性はかなり良いといえます✨

保温性

保温性です

僕がゲイターブーツを選んだのも保温性を重視してのこと

2000mクラスの山しか登らない場合はオーバースペック気味ですが

アルプスをはじめとする3000m級の山々を遊び場とする場合

やはり足元の冷えは大敵です

年末に北アルプス乗鞍岳に仲間と登山をしてきた時の話ですが

寒波が来ており外気温は−20度ほど

風も吹いており体感温度はかなり寒い状況でした

延々と続くラッセルの中9時間ほど行動を続けたのですが

足先の冷えはほとんど感じませんでした✨

感じ方には個人差があるものの

やはり普通のブーツに比べたら暖かい!

そう感じましたね〜

ちなみに、普通の冬季ブーツを履いていた仲間は

足先の冷えに悩まされていたと聞きました^^;

サイズ感

僕の足サイズは少々幅広で26〜26・5cmです

夏はモンベルのツオロミーブーツワイド26.5cmを履いています

同じくアルパインクルーザー2800の場合は普通幅の27cmを履いています

今回買ったザンバランですが

同じく27cmを履いています

イタリアのメーカーなので幅広モデルはありません

が、幅広の僕でも割とスムーズに履くことができました✨

履き心地はアルパイン2800の普通幅27cmとほとんど同じ印象です

不思議なことに

大きめのサイズを選んでいても中で足が遊ぶ感覚は無いので

僕の足に合っているのかなと感じます✨

重さ

重さです

やはり冬靴は全体的に重いです💦

アイガーライトGT RRは26cmで片足890g!

ゲイターやBOAがついて重そうですが

意外にも片足900gを切る軽さ✨

アイゼンと組み合わせることを考えると

この軽さは大きなアドバンテージになるのでは無いでしょうか?

ちなみに、以前紹介したアルパインクルーザー2800は

片足820gほどですので

ゲイターブーツといえどさほど重量があるわけでないことがわかります✨

歩きやすさ

つぼ足

この手の靴はアイゼンを履いていることを前提としていると思います

そのためソールも曲がらず靴全体的な剛性は高いです

ですので、そのままの状態では少し歩きにくいです!笑

冬靴は全体的にそういうものかなーと思います

ソールは安心のヴィブラムソールです!

が、アイゼンなしで小屋周りなどを油断して歩いていると滑ります!

赤岳鉱泉の入り口で盛大に転んだのは内緒です^^;

アイゼン装着時

この手の靴の真価はアイゼン装着時です!

雪稜や氷、岩綾を歩いてこそでしょう

雪壁に前爪を蹴り込むときや凍った斜面でアイゼンを効かせる時

ソールの剛性の高さが確実なアイゼンワークをサポートしてくれます

岩のわずかなホールドにアイゼンの前爪で立ち込む場合も

硬いソールのおかげで難なく体重を支えられます✨

足首周りは比較的硬めで捻挫をしにくいです

その分、馴染むまではカカトが擦れる感覚がありますが

歩き方やテーピングで改善できます!

冬季の縦走だけでなく

氷瀑を登るアイスクライミングやアルパインクライミングにも適した1足といえます!

ワカン・スノーシュー装着時

ワカン・スノーシューももちろんいけます!

ゲイターのおかげで雪の侵入がほぼ無いので

ワカン等を装着するラッセル時にも活躍します✨

また、やはり剛性が高いので

ワカンやスノーシューを履いた場合のキックステップも得意です!

バンドの締め過ぎによる血行不良も防ぎやすいので

凍傷防止にもなります!

寒さで険しい顔をしていますが、足は大丈夫です^^;

アイゼンとの相性

冬靴で悩むのはサイズと値段

そしてアイゼンとの相性!

僕は以前からモンベルのカジタックスアイゼンを愛用しているのですが

それがザンバランにはピタッときたんですよ!

お店で合わせてみたら思いの外ぴったりで

それならもう買うしか無いか!と笑

仕事で疲れていたこともあり、即断即決で書いました笑

他社のアイゼンのことは分かりかねるのですが

カジタックスのLXF-12というアイゼンに関しては

ザンバランとの相性も良好✨

前後コバ付きの靴なので、素早く確実に装着することができます✨

いろいろな意見がありますが

僕は前後のコバを使って装着するアイゼンがいいと考えています

確実に装着できるため安定感があると感じます✨

値段

お値段なんと

¥93500!!!!

高い!!!笑

確かに高いです

でもですね

いいんですよ✨

ちなみに、同レベル帯の

LA SPORTIVA社 G5 EVOというモデルの場合¥104500です

こうしてみるとザンバランは割と良心的な値段✨

決して安い買い物ではありませんが

買って後悔はないものだと思いますよ!

最後に

ザンバランアイガーライトGT RR BOAというモデルについて紹介しました

ちょっとマニアックなモデルになりますが

1歩レベルアップした靴が欲しい方の参考になれ嬉しいです✨

冬季の悩みは末端の冷えが大きいと思うので

靴選びはすごく大切です

見た目よりも、自分の足に合っているか

で選んで欲しいというのが僕の気持ちです

記事を読んで、この靴に興味を持ってくれた方は

ぜひ登山ショップにて試してみてください✨

NO IMAGE