秋の富士山に登る、閉山後の富士登山

  • 2021年9月25日
  • 2021年11月8日
  • 登山

こんにちは、みずきです(^○^)

先日シーズン外の富士山に1泊2日で登ってきました🗻

日本の登山者なら一度は登ってみたいと思う山では無いでしょうか?

かく言う僕もその一人で

9月11日、ついにその日を迎えてきたわけです!!

さっそく富士の魅力を語りたいところですが、まずは

シーズン外登山について

富士山オフィシャルでは2021年9月10日以降閉山をして入山禁止とあります。

スバルライン等の主要な登山口にはバリケードも張られます。

ですが特に法律で取り締まりがあるわけでは無いようです。

しかし無計画な登山、未熟な登山者の入山は事故を防ぐためにも控えるべきと僕は考えます。

閉山後ほとんどの山小屋は店じまいをしております。

つまり5合目以降には富士の強風や荒天から身を隠せるポイントもほとんどないと言うことです。

トイレもないので携帯トイレは必須で、そのほかにも防寒着や食料、水分等も全て携行しなくてはなりません。

夏場にはある救助小屋もないのでセルフレスキューが大前提となります。

また、標高3776mの山頂では平地と比べると20度ほど気温が低いです。

特に厳冬期の富士は突風と氷結により熟練者でも滑落するほど過酷な環境です。

まとめると

・小屋が使えない

・行動に必要なものは全て持参

・急な天候に備える装備が必須

・晩夏でも山頂は真冬並みの気温

・凍ったらほぼ無理!!

って感じですね

厳冬期は特に恐ろしい😱

ちなみに、エベレスト登頂隊が練習に入るレベルの山域らしいです。

とりあえずはシーズン外富士山の過酷さを知ってもらったところで

じゃあなんで僕は登ったんだよって感じですが

人混みを避けたかったのと休みが合わなかったのが最大の理由です!

静かな富士を楽しみたかったからですね

簡単に推奨することは出来ませんが、閉山後すぐの富士ならば

冬山経験があり装備を整えられる登山者ならそれなりに適切なリスク管理もできるのではないかと考えます。

装備はアルパインウェアを持って行きました

アイゼンとピッケルなしの冬山基本服装のような形で入山しました。

60ℓのザックで中身は

・アルパインウェア上下

・ダウン上下

・保温手袋

・予備手袋

・下着替え

・ツェルト

・水4L(小屋で補給)

・軽アイゼン

・ジェットボイル

・救急品セット

・テルモス

・食料2日分

・行動食

・低山用ウェア

といった具合ですね〜

物が多いですか?僕は基本ビビリなのです。

あとは普段使わないトレッキングポールを持っていったのですが、富士山ではかなり重宝しました✨

富士のような広い登山道ではあると便利です!

1合目から登ったので、そちらを歩くための薄着も持っていきました。

夏山と冬山の服装両方を用意しなくてはならない山もなかなか面白いですよね😀

結構嵩張ったのは内緒です。

1日目(小屋泊)

まずは富士山駅から富士吉田口馬返しまで行くバスに乗ります。

馬返しに到着、いよいよ念願の富士山です!

1合目からゆっくりと高度を上げていきます。

静かな樹林帯で、思っていたイメージとはちがう富士山を楽しめます。

江戸時代にも使われていた歴史のあるルートだそうで、昔の山小屋後がたくさんありました。

小屋等の跡地には説明板が立っており、歴史を感じながら歩けました✨

ここが狭くてザックが引っかかる^^;

1日目は5合目2300m付近にある佐藤小屋さんでお世話になります🏠

何気に初めての小屋泊なんですよ

富士吉田市が見えるテラスと、綺麗な寝室、美味しいご飯で疲れを取ることができました✨

唯一富士山で通年営業している小屋で、厳冬期に拠点とする方々もおられるのだとか

夜でもコーヒーを飲みたいので、ノンカフェインコーヒーを飲みます。

結構美味しいし寝付きも影響ない(と思う)ので気に入ってます✨

2日目(登頂)

翌朝は4:30に小屋を出発

薄暗い富士のザレ場をヘッドライトで登ります。

7合目手前付近で日の出を迎えました🌅

富士吉田ルートは小屋が多いことで有名ですが、そのほとんどが閉鎖しておりました。

ぽつぽつと先行者もいますが、とても静かな道を登ります。

行動食に買った、蜂蜜が良い感じ

意外と低GIで血糖値も緩やかに上がるのでおすすめです🍯

ただ、なかなか見かけません💦

8合目に到達

なかなか寒いよ〜

実は初の3000m越え

体力は十二分以上にあると自負しているのですが

なんか息上がる!!

これが高山か!これが低酸素か!と謎に感動しながら1歩1歩と歩みます。

そしてガスに巻かれる・・・

なかなか寒いです!

それでも歩き続け、9合目の鳥居が目前に⛩

ここから先は神域ということですね

神聖な気持ちで潜ります。

いよいよ日本最高峰の頂を歩くのかと思うとワクワクします✨

ガスで視界がきかないけれども、もちろんお鉢をめぐって剣ヶ峰を目指しますよ!

剣ヶ峰登頂!3776!!🗻

嬉しい!見えない!さむい!笑

多分0度付近

富士山頂でコーヒーを挽いて飲むのが夢でした✨

あったまる、美味しい!

ご飯食べたりコーヒー飲んだり、人と話したりして

なんだかんだ剣ヶ峰に1時間くらいいたみたいです😅

ぼちぼち、残りのお鉢巡りをして帰路につきます!

視界がきかず謎のピークに登ったりもしましたがとりあえずは大丈夫です

富士のお鉢ってめちゃでかいよね、驚愕しました

帰りはスバルラインに降りてバスで帰ります。

砂走りは下山道だけあって早い!

途中分岐を間違えて須走方面に100mほど進みましたが

引き返してことなきを得ました😅

降り続けスバルラインへ

駐車場にはたくさんの観光客がいました

お馬もいました🐎

終わりに

人生初の富士山がシーズン外になるとは思ってもいませんでしたが

しっかりと装備や準備を整えた上での入山は意外とありかなと感じました✨

ただ、雪が降ればまた難易度は格段に上がるなとも体感しました。

あの斜度が氷になり強風が吹けば僕に成す術はないと思います。

記事を書いている身で恐縮ですが、シーズン外の富士は難易度が高いです。

初心者の方には絶対お勧めできません

しっかりとした準備をした上で、慎重に考えていただけると幸いです。

眺める富士も素敵ですよね✨

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