この記事では、ゴアテックス製レインウェアのお手入れと保管方法をご紹介します
「ゴア製レインウェアは家庭で洗えるの?」
「レインウェアの手入れ方法がわからない…」
「せっかく買ったレインウェアを長く使いたい!」
そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です!
こんにちは、山男ブロガーのみずきです!
ゴアテックス製品には、一種の信仰のようなものを感じますよね
各社それぞれの防水透湿素材があり、それぞれがゴアと遜色ない優れた性能を持っています
それでもなお、ゴアテックス一強という雰囲気が強いのはなぜでしょうか?
昔から築き上げてきたブランディングの力や、多くのクライマーを支えてきた実績が、その信頼感を生んでいるのでしょうね
同じレインウェアを5年以上も使い続けている貧乏性(?)の僕がお手入れ方法を紹介します
ぜひ参考にしてみてください
目次
ゴアテックス製品の特徴
「Gore-Tex」という名前は、アウトドア好きな人なら誰しも聞いたことがあると思います
Gore-Texは、アメリカのゴア社が開発した防水透湿素材の名前です
レインウェアだけでなく、靴やテントなどにも使われています
ご存知の通り、雨を防ぎながらも、汗や体の蒸れは外に逃すという優れた特性があります
無数の小さな穴が空いており、雨は通さず、体から発生する水蒸気は逃す仕組みになっています
適切なメンテナンスを行えば、ゴアテックスは長く快適に使うことができます
しかし、メンテナンスを怠るとこの小さな穴が塞がり、水蒸気が発散できなくなってしまいます
ゴア製品のメリットを活かすためにも、メンテナンスは重要です!
メンテナンスをしていないと
雨で濡れたのか汗で濡れたのかわからない・・・
という状態に陥ります 笑
家で洗っていいの?
結論:OKです!
むしろ洗わないほうがまずいです
先述したように、汚れでゴアの微細な穴が塞がると蒸気の発散が阻害されます
また泥や水分の汚れを放置しておくと、加水分解が進みウェアが短期間でダメになります
洗濯での傷み < 汚れを放置した際の傷み
使用後は毎回洗うようにするとウェアにもお財布にも良い習慣になります
ちょっとした注意点を守れば、家庭での洗濯は簡単です
レインウェアは家で手軽に手入れできるウェアなのです!
洗剤は何を使うの?
中性洗剤を使用してください
柔軟剤や漂白剤はNGです!
粉洗剤もすすぎ残しが発生しやすいので不向きです
液体洗剤を使ってください
現在僕は、モンベルのマルチクリーナーを使用しています
レインウェアやスリング、汚れた靴など
マルチに使えるので重宝しています
過去にはレインウェア洗濯用の以下製品を使っていたこともあります
こちらも余計な成分がなく、ウェアを綺麗にしてくれるのでおすすめです!
下記はfinetrackの洗浄剤です
仲間内で評判が良いので参考までに・・・
家にある洗剤じゃダメ?
僕は少し前まで普通の家庭用洗剤を使っていました!
アタックゼロです!
わざわざ専用品を用意するのは手間だし高いし、ということで使っていましたが
特段問題ありません!
中性で蛍光剤不使用で、余計な添加剤がない・・・
アタックゼロは高機能ウェアを洗浄するのに適した洗剤なのです✨
レインウェア以外の登山服は、今もこれで洗っています!
洗剤選びのポイント
- 中性であること
- 蛍光剤不使用であること
- 香料不使用または少ないものであること
- 柔軟剤入りでないこと
余計な成分が付着すると撥水性が落ちる原因になります
アタックゼロは蛍光剤などの余計な成分が無く優秀です✨
他には、NANOXも蛍光剤が無くメンテに適しています
ご家庭にある洗剤の成分表示を見て判断してください
多少の香料は気にしなくて良いと思いますよ
洗剤の入れ方
専用品を使用する際は、「上着1枚につきキャップ○杯」というような表記があると思います
そちらに従えば問題ないでしょう
家庭用洗剤を使用する場合ですが
すすぎ残しがあると、撥水性が低下する恐れがあります
普段より少なめの量を使用すると良いです
僕の場合、普通に選択する際の半分くらいにしていました
また、水の量を多めに調整し、すすぎの回数を多くします
こうすることでウェアに余分な成分が残留することを防ぎます
洗濯の手順
ここからは、選択の手順を紹介していきます
洗濯前にやること
まずはポケットに入っているものを取り出します
余計なものを取り出したら、全てのジッパーを閉じます
ジッパーや生地が痛むことを防止するために、大切です!
開いてるジッパーは全て・・・
\\\閉じる///
ズボンも・・・
\\\閉じる///
グローブは1つずつ洗います
※ゴアでは無くOutDryという防水透湿素材ですが、まとめて洗ってしまいます
予洗い
泥汚れなどがひどい場合、洗濯機に投入する前に予洗いをしましょう!
柔らかいブラシなどで優しく擦ります
泥や石、草など、大きな汚れが取れる程度で十分です
100均で買ったブラシ、靴やガチャ類の泥落としに重宝しています
この、折りたためるバケツもかなり優秀です!
狭い賃貸で置き場所を取らずに使えます
Amazonで買ったものですが、何気に良い買い物をしたかも
パッキング
個別に洗濯ネットへ入れます
ウェア同士が絡んで傷むことを防止できます
少し大きめのネットを使いましょう
手袋は、1つずつ個別に入れます
僕は昔からランジェリーネットを使っています
「なんで持ってるの?」と聞かれたこともあります
洗濯設定
洗濯機の設定は、「水量多め」「すすぎ多め」です
脱水時間は少なめにします
レインウェアの脱水は洗濯機やウェアに負担をかけるので
軽く水を切る程度で十分です
保水しない素材なので、長くて3分程度でOKです
撥水処理
毎回じゃなくて良いのですが、必要に応じて撥水処理を施します
手間な場合は省いてしまってもOKです
乾燥後にスプレーを塗布するのも楽チンです✨
僕は付け込みタイプの撥水剤を使っています
もちろんモンベル製品です!
NIKWAXを使っていたこともあります
FineTrackの製品も良いと仲間が言っています
付け込みタイプは、水を張ったバケツ等にウェアを入れてしばらく放置するだけです
バケツに水を入れてウェアを浸し・・・
製品指示に従った分量を入れ・・・
10分ほど放置します
簡単!
現在僕が使っている製品はこちらです
以前使っていたNIKWAXがこちらです
使い方は同じように漬け込んで使います
こちらも撥水効果が高かったです
こちらはfinetrackの撥水剤です
いろいろありますが、どれも性能は良いです
お手頃なのはモンベルですが、好きなブランドのものを使ってください!
脱水
撥水処理をした後は、すすぎをしないで脱水に移ります
軽く水を切り、洗濯機に移します
ここでも、脱水時間は短時間でOKです!
僕は1分で行っています
保水しない素材なので、長時間の脱水はウェアと洗濯機を傷める要因になります
ビチャビチャではない程度に脱水します
乾燥
ゴアテックスの性能を活かすには、熱を加えた乾燥が最適です
熱を加えることで、表面の撥水素材が復活しやすくなります!
撥水剤を使わなくても、熱処理だけでそこそこの撥水性を保持できます
乾燥機がある場合・コインランドリーを使う場合
家庭に乾燥機があればそのまま乾燥してしまうのがベストです
僕はそのまま、乾燥機に突っ込んでいます
設定は普段の洗濯と同じです
ウェアが絡まないように洗濯ネットに入れることだけ忘れないようにしてください
コインランドリーの乾燥機でもOKです
遠征中などはよく使っています
乾燥機を使わない場合
まずハンガーに吊るして陰干しします
フードやポケット部分に水が溜まりやすいので、裏返すと効率的です
陰干しをした後は、当て布をして低温でアイロンを当てると表面の撥水性が復活します✨
ドライヤーで満遍なく熱を加えるのも有効です
過度な熱を加えないよう、気をつけながら加熱処理をしましょう
保管方法
最後に保管方法です
せっかく手入れしたウェアも、保管方法を間違えば寿命を縮めかねません
こんな感じに、スタッフバッグに入れて収納していないでしょうか?
これでは繊維を傷めるばかりでなく、湿気がこもり加水分解のリスクも上がります
乾燥を終えた後のレインウェアは、ハンガーに吊るして風通しの良い場所に収納しましょう!
スタッフバッグはウェアのポケットに入れておくと、次に使う際に便利です!
山行の前にパッキングして持っていきましょう
何気ないひと手間が、大切なレインウェアを長く使う秘訣ですよ
シーズン外は、モンベルの防湿保管バッグに入れて保管するとさらに安心です!
まとめ
今回はレインウェアの洗濯・保管方法について紹介しました
手順について簡単におさらいします
- 洗剤は中性、蛍光剤の入っていないものを
- 柔軟剤、漂白剤はNG!
- ジッパーを全て閉じる
- ひどい汚れは予洗いをする
- 洗濯ネットを使う
- 洗剤少なめ、水量多め、すすぎ多め、脱水短め!
- 乾燥後は熱を加えるとさらに効果的
- 保管はハンガーにかけて通気の良いところへ
安くはないレインウェア
長く使うためにも、適切な手入れをして大切に扱っていきましょう!