こんにちは、山男ブロガーのみずきです!
この記事では、厳冬期の乗鞍岳の様子を書いていきます
活動日記的な内容になるので、もし計画されている方は
参考程度に見ていただきますと幸いです
山行記録も当ブログで綴って行こうと思います
僕自身、登山専用サイト以外にも
個人ブログ等をルートの参考にする機会があるなーと思い返しました
このブログが誰かの役に立てたらブロガー冥利に尽きるではありませんか!
目次
厳冬期乗鞍への挑戦
今回厳冬期乗鞍に決めたのは、
北アルプス3000m峰
という条件で厳冬期に登れる山を探していたからです
槍や穂高も3000mなのですが
アクセスの面と実力的不安から、まずは乗鞍にしようとなりました
転勤で遠くに行った仲間を誘っての挑戦です
装備
今回は通常の冬山装備に加えて
スキー用具一式を担いで登りました
通常の冬靴に加え、ザックにはアルペンブーツを仕舞い込み
スキーを装着して登高です
足元はスノーシューで登りました
ちょっと宣伝になるのですが
スキーブーツでも簡単に履けるアトラスのスノーシューは優秀です✨
BCスノーボーダーの人がよく履いているのも頷けます
みんな使っているMSRと被りたく無い!という方にはオススメです!
ヒールサポートもあり快適です
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アルペンスキー用具でBCは可能か?
結論から言うと「可能」です!
ただ、重いです
人並み以上の体力に自信がある人のみ、挑戦することをオススメします
僕は人並み以上の体力に自信があるのですが
それでもバテるかと思う重量でした😅
↑↑↑ きっつ・・・の顔
BCを想定して作られていない滑走用具は重いです!
ちなみに
アルペンブーツでも登高は可能といえば可能です
一部の区間では、アルペンブーツにスノーシューを履いて移動しました
ウォークモードが無い靴でも、バックルを全開放すればそれなりに歩けます
ただ
歩きやすさは登山靴やBC靴にとても敵いません
普通のアルペンブーツでもBCに行けますが
諦めてBC装備を買うか、登山靴も持った方が無難です
アクセス
冬の乗鞍はスキーツアーコースを使って登るのが一般的です
駐車場はスキー場併設の場所を使います
無料で停めさせていただけるので、
リフトを使う・食事をするなど、スキー場に何かしら貢献していきましょう
スキー場が閉鎖したら、圧雪もされていない長い長いオープン斜面を登らなくてはなりません
体力的に相当きついのはもちろん
管理されなくなると雪崩の危険も出てきます
また登りに来れるよう、スキー場に貢献していきましょう!
BCエリアには、Mt.乗鞍スキー場「かもしかリフト」の終点より入山します
山行記録
山行期間:2月11日〜12日 位ヶ原山荘泊 晴天
装備 :冬山用具一式(小屋泊用) + アルペンスキー用具
登頂 :アイゼン・ピッケルを使用
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松本駅に着いたのは24時ごろ
大雪の影響で特急あずさが1時間以上も遅れた
友人と合流し、車でスキー場へ向かった
行動開始は7:00
友人はスキーシール、
僕はスキーを担いでスノーシューで登る
スキーを担ぐのをトラーゲンというらしい
スキーを下山用に、ゲレンデトップの少し上にデポしようと思っていた
リフトが動き出す前なので、ゲレンデを歩いて登る
昨晩の大雪はここらで降っていないのかな?
あまり雪が積もったようには感じない雪質だった
登山者用の看板に従って登る
ゲレンデトップまでは結構時間がかかった
ここからはBCエリアである
ゲレンデを抜けるとすぐに急斜面がある
ここは直登してもいいが、右の樹林帯を抜けると楽になる
樹林帯を抜けるとスキーツアーコースに出る
最初はここにスキーをデポするつもりだったが
もっと上から滑って来れそうなのでそのまま担ぐことにした
昨シーズン来た時と違い、ラッセルがないのですごく楽
雪も硬く、降ってない?と感じた
なお、樹林が切り開かれているので迷うことはない
位ヶ原山荘との分岐点に来た
ここを北へ曲がれば山荘へと続く道路に出る
直進すればそのまま乗鞍に向かえるが、雪崩地形を通る
2021年に死者も出た痛ましい雪崩が発生している
昨晩の降雪でかなり警戒していた箇所だ
場合によっては小屋から回ろうかと考えていたが
ここまでの雪質、付近の雪質を見るにリスクは低いように感じた
仲間と話し合い、そのまま山頂を目指すことにした
天気も良くコンディションは最高である
通過する雪崩地帯は急斜面で漏斗のような形をしている
オープンな斜面は避け、樹林の縁にルートを取り登る
なるべく雪面に負荷をかけないように慎重に、
スピーディに切り抜けた
急斜面が落ち着くとなだらかな雪原に出る
目印になるものが少ないので天候が悪い日は難しそう
トイレの建物を目印に、雪原を直進する
適度にクラストしていて歩きやすい
もぐることもなく、トイレの建物に到着
そこから先は、肩の小屋を目指してオープンバーンを登る
雪崩を避けるルート取りが難しいところだが、
極力尾根状の部分を進んだ
肩の小屋にスキー等の不要な道具をデポして、アイゼン+ピッケルで山頂を目指す
まずは、夏に登れない朝日岳を直登した
斜面はテカテカのクラスト
アイゼンがよく効くので登りやすい
かなりの急登を行き、朝日岳に立つ
そこからは鞍部に降りて乗鞍剣ヶ峰を目指す
剣ヶ峰直下は風が強くて寒い
仲間と共に山頂を踏み、360度の大絶景を目に焼き付ける
北アルプスの荘厳な雪峰が目に飛び込んでくる
来てよかったと心から感じる
下山は慎重に
朝日岳を登らず、斜面を巻いて通過した
結構な傾斜があるので、雪質を判断して進まないと危険
肩の小屋まで降りたら滑走準備
僕は 登山靴→スキー靴 と履き替える
BC用具を持っていないのでアルペンブーツだ
肩の小屋直下の斜面はカリカリ
慎重に滑り、オープンバーンに乗る
ひとまずトイレを目指して滑り降りる
適度に新雪が乗り滑りやすい
が、BC経験が無いので自然の雪は難しい
シュカブラに足を取られてうまくターンができない
大きなターンをして滑った
トイレの建物から先は、緩やかな下りの雪原
適度なスピードで進めた
雪崩斜面に降りるのは論外なので、仲間と協議して道路をトレースして行くことにした
雪原から道路に出ると、位ヶ原山荘への道路にでた
目印の赤布がたくさん立っているので迷う心配はない
一部吹き溜まっている箇所があるが、基本は緩い下りで山荘に着く
山荘に着くと小屋番さんが迎えてくれる
濡れたウェアや滑走具を暖房付きの前室で乾かせる
談話室はストーブとこたつがあって落ち着く
案内された部屋は、剣ヶ峰という部屋
登頂を果たした僕たちにとって嬉しい名前の部屋だった
夕食は名物の鹿肉鍋をメインに、鶏肉のホイル焼きやおでんなど様々
疲れた体に染み渡る
夕食後は部屋で仲間と一杯
登頂後に飲むワインは格別である
21時消灯で翌朝6時に起床した
すでに登頂しているので、翌日は下山するだけ
とても気楽でゆっくりと朝を迎えられた
川魚の甘露煮が美味しい、和の朝食をいただきゆっくり準備をする
8時過ぎに山荘を後にした
帰りの道路は若干の登りなので、スキーブーツにスノーシューを履いて歩いた
アトラススノーシューは優秀で、スキーブーツでもしっかり履くことができた
樹林帯を抜け、ツアーコースの分岐に出たところで各々滑走準備をする
雪質は軽めのモナカ
トレースが入り乱れておりなかなか手強い
一部、短く登り返す部分があるが
勢いをつけて滑れば問題なかった
仲間と共に転びながら、快適?なツアーコースを下山する
最後の急斜面は、登山者がどんどん登ってきており
安全を考え横滑りで降りた
ゲレンデに降りた後はリフト券を買い、しばらく滑った
グルーミングバーンが気持ち良い
BCエリアと違って、圧雪の滑りやすいこと
厳冬期の北アルプス乗鞍岳
まさに、TheDayのなか最高のBCを満喫できた
あの絶景は忘れないと思う