この記事は雪崩ビーコンの紹介
あわせて揃えるべきもの
そして使用感などを書いていきます
冬季登山の必携装備
ビーコン所持者が一人でも増えてくれると嬉しいです✨
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こんにちは、山男ブロガーのみずきです^ ^
最近沢登りに興味津々で
夏になったら泊まりも含めて何本か沢を登ってみたいなと感じています!
皆さんはなにか興味のあるジャンルがありますか??
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さて、今回は雪崩ビーコンに関するお話です
アバランチギアと言われるものの1つですね
スキーヤーやボーダーの所持率は高いようですが
登山者の所持率は低いのが現状です
少しでも持つ登山者が増えればなーというのが僕の思いです✨
目次
雪崩ビーコンとは
雪崩ビーコンはその名の通り、雪崩リスクのある状況下で使用する発信機です📶
雪崩に埋まってしまった遭難者を探しやすくするために使います✨
埋没者の出す信号を頼りに、他のメンバーが救助する
というものですね
雪崩のリスクが常に伴う冬季登山においては
必須の装備です!

ビーコンの必要性
ビーコンの有用性を少しでも感じて欲しいので
僕なりに調べたデータを紹介します
雪崩死者のビーコン携帯率
雪山に入るものとして
雪崩の危険性は誰もが認知することだと思います
では、雪山登山者のビーコン携帯率ってどれくらいか分かりますか??
日本雪崩ネットワークの直近データによると
雪崩で死亡した登山者の75%が非携帯だったそうです
バックカントリーを滑る方々のビーコン携帯は常識的なようですが
登山者の携帯率はまだまだ低いといえます
雪崩での主な死因
雪崩の死因って大半が窒息死だということを聞いたことがあると思います
約70%が窒息によるものだというデータがあります
残りの30%は外傷によるもの
意外にも低体温による原因は少ないみたいです
また、完全に埋没した場合の生存率は50%
いずれも衝撃の数字ではないでしょうか?
救出時間と生存率
では、雪崩に埋没した場合
どれくらいの時間で掘り起こして貰えば助かるのか?
雪崩教本
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という書籍のデータによると、18分以内に掘り起こして呼吸を回復させれば
生存率は90%とすることができます✨
これが、35分以上となると生存率は35%に💦
おおよそ15〜20分程度で助け出してあげることが
生死の境目になるんですね
時間は少ないです
もし、ビーコンがなくて手当たり次第に探すしかなかったら??
果たして20分で見つけてくれるでしょうか💦
アバランチギア
アバランチギア
といえば、主にビーコン、プローブ、スノーショベル
の3点をいうことが多いです
これら3つをよく、「雪崩三種の神器」なんて呼んだりするようです🏆
ビーコン
三種の神器の中でも一番高価で効果的!(笑)
親父ギャグはさておき、捜索において一番あると助かるのがビーコンです
電波を送受信できる機械です
基本は送信モードにしておき
埋没者を捜索するときに受信モードに切り替えて使用します!
訓練等で使ってみるとよくわかるのですが
適切に使用すれば広い雪原の中でも的確に対象物を発見することができます
ビーコンを携帯していたため助かった!
という例も何度もあるので
雪山を登る人は持つべき装備でしょう✨
プローブ(ゾンデ)
プローブとは雪面に突き刺して人を探す棒のことです
大体2.5〜3mくらいのものが一般的です
ゾンデという呼び方はドイツ語で、プローブは英語
現在の雪崩協会ではプローブという呼び方で統一しているそうです
プローブはビーコンで反応のあった場所を突き刺して
埋没者を発見するのに使用します
大半のプローブには深さのメモリが記されているので
埋没者のいる深さを読み取ることができます!
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また、ビーコン未所持者に対しても有効な道具で
捜索効率は下がりますが、いる可能性のある場所を突いていくことで
埋没者を発見できる可能性もあります
ショベル
ショベルもまた、雪崩レスキューには必須の装備です!
ビーコン、プローブで発見した埋没者を迅速に掘り出すための道具です✨
また、ショベルは雪崩対策だけでなく
テント設営やラッセルの時なんかにも使うことが多い
雪山必須の装備です!
テント場を整地したり、ブロックを切り出したり
背丈を超えるラッセルの場合はショベルで雪を崩すこともあります^^;
色々な場面で出番の多いショベルは
必ず持っておきたい装備ですね✨
おすすめビーコン
マムート「BARRYVOX」
僕のおすすめビーコンは
マムート製のBARRYVOXというモデルです!
ビーコンといえばこれ!
というほど、僕の中では洗練された製品と感じます✨
3本のアンテナを搭載したデジタル式で
廉価な1本アンテナ式よりも捜索時の精度が期待できます!
山岳ガイドの方も良くつけている印象
また、山で見かけるビーコンもマムートのものが多い気がします
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このビーコンはとにかくシンプルです
分かりやすいボタンと使い方
電源を入れれば勝手に送信モードになり
不意に電源を切らないようにロック機能が備わっています
受信モードにする際も、ロックを解除して移行するので
万一の際に送信モードが解除される心配が少ないのが嬉しいです✨
携帯時にちょっと邪魔になるのが気になることもありますが
専用のホルスターに装着できるので不都合は少ないです!
グローブをしたままでも扱える大きなボタン
緊急時でも理解しやすいイラストや操作画面
電池持ちも良好で
一泊二日常時つけていても
5%くらいしか減っていないのが嬉しいです✨
マムート「BARRYVOX S」
また、上で紹介したのはBARRYVOXという機種ですが
上位モデルのBARRYVOX Sという機種もあります
ノーマルタイプとの違いは
アナログ/デジタル信号のどちらも使用可能という点✨
アナログ信号ならではの広い範囲での捜索が可能なようです!
他にも機能がプラスされています
お値段はノーマル品から1万円くらい高くなっているので
財布と相談して選ぶと良いと思います(^ ^)
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BlackDiamond「リーコン」
こちらは人気ブランド「ブラックダイアモンド」の出すビーコン
こちらも3アンテナ搭載のうえ、シンプルな操作画面とボタン!
スマートフォンで設定やバッテリーの最適化が行えるユニークな機能✨
ハイテク好きの人は心がくすぐられますね(^ ^)
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アルバ「EVO5」
こちらはアルバ製のビーコン
最大の特徴はそのコンパクトさ!
11×7cmの小さなボディと165gの軽さ!
常時つけているビーコンは意外と邪魔に感じる時もあります^^;
ですので、この小ささは大きなアドバンテージになりそう✨
お値段控えめですが、3アンテナ搭載など必要な機能もしっかりあります!
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おすすめプローブ
プローブは雪崩発生現場での初期救護に使うものとして
2・5〜3mほどの長さがあれば良いとされています
使いやすさを考えて、選ぶべき長さは280cmがおすすめです!
僕の好きなモンベルをはじめとして、各メーカーから発売されていますが
埋没深がわかるメモリがあって、アルミ製のものが僕はオススメです!
メモリは埋没者掘り出しの目安にできるほか
積雪を計るという使い方もできます!
また、中には軽量なカーボン製も存在するのですが
いざというときに折れてしまっては意味がないので
硬い雪崩の堆積物に突き刺せるよう、アルミ製のものをおすすめします✨
PIEPS 「260cmプローブ」
こちらはPIEPSのプローブです
240cm台のプローブもよく見かけますが
これくらいの長さは確保したいもの
組み立てやすさもチェックしておくと良いでしょう✨
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おすすめショベル
おすすめのショベルは金属製のブレードが付いているモデルですね
プラスチック製も軽くて良いのでしょうが割れます^^;
雪崩の際に使うことも考えれば、強靭な金属一択でしょう✨
また、足で雪面に蹴り込めるように
肩のあるブレードを選ぶと良いと思います✨
ブレードに穴があって雪中アンカーとして使用できるモデルもあります
難ルートを攻略する際に便利かもしれません!
いずれにしても大切なのは携行のしやすさと使いやすさ
金属製のブレードでシャフトを畳めるか
自分のザックに収まるか
を確認した上で、あとは好みで探していきましょう✨
ブラックダイアモンド「エバックショベル7」
こちらのように金属ブレードで
肩の部分が踏みやすい形状のものがおすすめです✨
硬い雪でも踏み込んで掘ることができます!
また、このモデルは鍬(クワ)のように使うことができます!
テント設営で雪面を平らにする際に活躍してくれます✨
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ビーコン本体の使い方(BARRYVOX)
ビーコンの使い方を知らないことには
持っていてもその真価を発揮できません💦
まずは自分のビーコンの説明書を読みましょう
そこに操作方法や雪崩対処の方法が載っていると思います

電源を入れる(送信モード)
電源は上部のスイッチをスライドさせます
ピッピッピ♪と軽快な電子音がなれば正常に起動できています
近くに電子機器や他のビーコンがある場合
ブザーが鳴り響いて正常に起動できない場合があります
その際はそれらの機器から離れて起動しましょう!
真ん中が電源オン(送信モード)で
雪山での行動時は基本この状態です✨


捜索する(受信モード)
雪崩が発生して埋没者を捜索する!
といった状況で使用します
左の鍵マーク🔒のボタンを押しながら
スイッチを右にスライドさせます
本体横にオレンジの突起が出ていれば捜索(受信)モードです

電源を切る
電源を切るには、鍵マークのボタンを押しながら一番左にスライドさせます
数秒後に電源が切れます
僕は基本的に山に入ったら電源を切ることはありません
つけ忘れ防止のためにも
行動中はスイッチを無闇にいじらないよう心がけておくと安心ですよ✨

ビーコン使用時の注意
スマホとの干渉
先ほど少し触れましたが
ビーコンは他の電子機器と干渉することがあります
とくに、
スマホの発する電波には注意すべき!
と雪崩講習や説明書等で言われています
理想を言えば、スマホは電源を切ってしまっておくべきですが
ナビや写真など、スマホなしの登山は難しいですよね^^;
ですので僕はスマホをズボンのポケットに入れて携行しています
ビーコンを胸元につけているので
なるべく離すかつ、体温でスマホが冷えない場所
ということでこの位置です
今のところ、電波干渉等の不具合はありません✨
スマホも体温で冷えないので、電源落ちの心配もなく一石二鳥です!
ただ、少し歩きにくいのが難点です^^;
充電池は使える?
充電池をつかえるの?という疑問を持つ方も多いと思います
ちなみに、BARRYVOXは単四×3ですが
充電池は使えるのでしょうか?
結論から言うと
使わないほうがいい!
ですね
動作はするのですが、満充電でも70%と表示されます
また、説明書にはアルカリ電池のみを使うようにと指示があります
寒冷地で使用する前提の機器ですので
電圧の低い充電池では動作に支障や、電源喪失の恐れがります
命を預ける道具ですので
しっかりと正規の使い方で使ってあげましょう✨
意外と電池持ちは良いので、使い捨て電池でも経済的ですよ!
電池は説明書に従い、アルカリ電池を使いましょう!
ビーコンは高いのが悩みどころ・・・
僕もそうだったんですが
高くてなかなか購入に踏み切れない方も多いかと思います
普及率の低さは値段の高さにあると思います^^;
ですが
レンタルという手もあるようです!
正直いうと案件なのですが(笑)、最初のお試しとしては値段も安く
2000〜3000円台でレンタルすることもできます!
良い選択肢になるのではないでしょうか?
僕の紹介したBARRYVOXも借りることができます✨
多種多様な登山用品を借りることができるので
気になる製品をいろいろ試してみて
それから買うのも賢いやり方かもしれませんね!

※外部サイトリンクです
自分の身は自分で守ろう!
ソロでもビーコンっているの?
僕もそう思っている時期がありました
結論から言うと
ソロでもビーコンは持つべき!
ですね
埋没時に他の登山者が見ていれば探してくれる可能性
他の登山者が埋没した場合は
自分が探し出す手伝いをできる可能性
最悪の場合でも、行方不明となった自分を見つける手がかりとなる可能性
ただでさえ危険な遊びです
少しでもリスクを減らせるなら減らしておきたいというのが僕の気持ちです✨
・
山にはオウンリスクという言葉があります
自分の身は自分で守り
また、パーティのリスクも極限すべきです
ビーコン未携行者は雪山に連れて行かない
自分が忘れたら潔く帰る
と言った少し厳しい行動が
自分や周りの身を守ることにつながるのではないかなと感じます✨
最後に
雪崩ビーコンを一人でも多くの登山者に携行して欲しくて
ちょっと長い記事になりました(^◇^;)
ですが
やはり自分のため、仲間のため
そしてあなたの帰りを待っている大切な人のためにも
ぜひビーコンを携行して登山してもらえると嬉しいです✨
ありがとうございました!