バックカントリーの聖地!乗鞍岳と位ヶ原山荘で過ごす至福の冬旅

この記事は冬季乗鞍岳の魅力とツアーの一例を紹介しています

コースの歩き方、滑走斜面、位ヶ原山荘の魅力、剣ヶ峰登頂のコツなどをお届けします

下山後の温泉も紹介しております!


山男ブロガーのみずきです

今回紹介する乗鞍岳は、景色・雪・滑走・山荘での時間

どれをとってもここでしか味わえない魅力があります!

山荘で過ごすだけでも、価値ある体験ができます!

魅力

北アルプス南端に位置する3026mの乗鞍岳

3000m超えの高山でありながら、北アルプスの中では比較的天候が安定する山です

晴れた日は白銀の世界と乗鞍ブルーのコラボレーションに目を奪われることでしょう!


山頂までは比較的なだらかな地形で構成され、

スノーハイキングやスキー、スノーボードなど

様々な冬季登山を楽しむことができます!

山麓にあるMt.乗鞍スキー場のリフトを使えば

日帰り山行も充分可能です♪

また、山中にある位ヶ原山荘を利用することで

ゆっくりと乗鞍ツアーを楽しむことも可能です!

スノーシューツアーやスキー、スノーボード、小屋泊から日帰りまで

様々なアクティビティを堪能できることが乗鞍最大の魅力です!

アクセス

松本ICから車で約1時間

Mt.乗鞍スキー場を目指して国道158号線を走ります

チェーンは不要ですがスタッドレスタイヤは必須です


新島々からのバスで乗鞍へ向かうこともできます

公共交通機関でのアクセスも可能ですが、利便性を考えると車がオススメです

ツアーコース

スキー場のリフトを3本乗り継いで、ツアーコース入り口へとアプローチして行きます

3回券が販売しているので便利です♪

登り始め(最初の難関)

ゲレンデのすぐ上

いきなり現れる急登が最初の難関です

焦っても仕方ないのでゆっくり登ります

下記写真奥に見える壁を登ります

この急登が終われば、緩やかなツアーコースに入ります

樹林が切り拓かれており、迷う心配はありません

位ヶ原山荘の分岐

6番の看板を過ぎてしばらくすると、位ヶ原山荘へ導く案内看板があります

山荘に直接向かう場合は、案内板の位置で曲がります

真っ直ぐ進むと乗鞍岳方面へ行きます

急な斜面を登り切ると森林限界に出ます


天気が悪い・時間が遅いという場合はここが撤退ラインです

ここより上に出ると風が強く、さらに厳しい寒さとなります


付近は過去に雪崩事故のあったエリアです

斜面の低い箇所は登らず、少しでも高いラインを登りましょう

急登ですが、途中で止まらず早めに通過しましょう

大量の降雪がある、新雪が大量に積もった

という場合は雪崩の危険が高まります

不安な場合は、引き返すか小屋へ向かうことをオススメします

肩の小屋まで

位ヶ原の急斜面を登り切ると、緩やかな雪原に出ます

晴れていれば目の前に乗鞍岳が見えます♪

乗鞍岳方面から吹く強風に飛ばされて、雪が硬い場合が多いです

風を遮るもののないエリアが山頂まで続きます

防寒対策を万全にして進みましょう

視界が悪いと方向を失いやすいので、晴れた日に行動したいエリアです

肩の小屋は冬季閉鎖中です

山頂

山頂往復には、アイゼンとピッケルが必須です

また、風が強いのでゴーグルもあると良いです

余計な荷物は肩の小屋に置いて行きましょう

1時間ほど登ると剣ヶ峰3026mの頂に立てます


斜面は硬く、カリカリのことが多いです

斜度もあるので、絶対に転ばないよう歩きましょう

剣ヶ峰手前の鞍部が特に強風地帯です

転倒と凍傷に気をつけます

山頂からは360度の眺望が待っています!

滑走ルートの一例

東面にパウダーが多いです

コンディションが良ければ厳冬期の山頂滑走も可能ですが、

基本的にクラスト斜面なのでチャンスは少ないです


ポピュラーなのは、摩利支天岳東面の斜面です

滑り台と呼ばれるエリアで、斜度・雪質共に良好です

特に富士見沢がパウダーエリアとして人気です

しかし、雪崩事故も多いので見極めが重要です

以下写真は滑り台南東面


個人的には、肩の小屋から下の斜面も好きです

斜度は緩いですが広いバーンで気持ちが良いです

最後は位ヶ原を滑り降り、ツアーコースを帰ります

ツアーコースは起伏に富み楽しい滑りが出来ます

天然のコブやジャンプなど

思いのほか楽しめますよ✨

スキー場に戻る際の急斜面は、登山者に気をつけて降ります

位ヶ原山荘に泊まろう!

冬の乗鞍を語るなら

位ヶ原山荘は外せません

暖かいコタツ、薪ストーブ、美味しい鹿鍋

日帰り可能な乗鞍岳ですが

可能なことなら小屋に泊まってゆっくり楽しんでいただきたいです!

静かな森の中で一晩を過ごせば

日々のストレスを忘れて心身ともにリラックス出来ること間違いなし!

冬季乗鞍岳登山の注意点

雪が多く、滑走やスノーシューに適した乗鞍岳

広い斜面や地形が魅力のひとつです

その分雪崩のリスクも高いです

過去にはツアーコース上で雪崩による死亡事故も発生しております

雪崩リスクの高い斜面を通過する際は、最新の注意を払ってください

また、積雪期の3000mということを頭において活動することも大切です

天候が荒れると本当に凄まじいです

位ヶ原山荘までひたすらラッセルをし、9時間かかったこともありました

気温も-10度以下のことが多いです

天気が悪い場合は撤退することも大切です

装備と体調を万全にして入山してくださいね

下山後の温泉

乗鞍エリアは温泉も充実しています

特にオススメしたいのが、「湯けむり館」です

スキー場から車で5分ほどの距離にある源泉掛け流しの温泉です♪

硫黄の香りがする乳白色のお湯が堪りません!

内湯と露天があり、露天風呂からは乗鞍岳を眺めることができます✨

極寒の雪山を楽しんだ後は、極上の温泉体験が待っていますよ!

最後に

積雪期の乗鞍岳

その魅力をお伝えしました

百聞は一見にしかず

少しでも興味を持たれた方は、ぜひ訪れてみることをおすすめします♪

「気になるけど装備がわからない」

と言う方は気軽に相談してください

乗鞍で楽しい冬を満喫しましょう♪

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