この記事ではアイゼンやピッケルのメンテナンス方法を紹介していきます
アイゼンやピッケルの先端が丸くなってきてる
シーズン終わりの保管方法を知りたい
という方に読んで欲しい記事です!
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こんにちは、山男ブロガーのみずきです!
最近山に行けてないんです
天気やら仕事やらを言い訳にしていますが
山に入らなすぎると禁断症状が・・・・
とまではいきませんが、リフレッシュも兼ねて月1回は登りたいものです✨
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今日は冬山に必須のアイテムをメンテナンスしていこうと思います
アイゼンもピッケルも、命を預ける道具ですので
適切にメンテナンスをして良好な状態で長く使っていきたいですね✨
目次
必要なもの
あまり多くは必要ありません
ホームセンターで揃うもので事足ります✨
- 金属用やすり
- 錆止め油
- ウエス(ぼろ布)
以上の3つがあれば磨きや錆落としはOKです!
クライマーの中で、昔から定評のある
ニコルソンというメーカーの金属用やすりがあります
やすりのかけやすさで作業効率がぐっと変わりますので
興味のある方は使ってみてもいいかもしれませんね✨
※Amazonリンクです
ピッケルのメンテナンス
ピッケルは用途別にメンテナンスをすると良いです!
どういう目的で使うかによってメンテナンスも変わってきますので
分けて説明します
縦走用(一般用)
まずは、一般的に使うピッケルのメンテナンスです
まず、ピックにねじれや大きな損傷がないか確認します
次にシャフトに大きな損傷や変形がないかも見ましょう
この時点で大きな損傷がある場合、買い替えを検討すべきです
ここまで大きな問題がなければ、まず錆を落としましょう✨
油をつけた布で軽く拭いてあげます
あまりにもひどい錆の場合は細かめの紙やすりで軽く磨いてもいいですね
また、あまりにも先端が丸くなっていた場合は
軽く金属用やすりで研ぎますが、基本的に研ぐ必要はありません!
スピッツェ(石突)の部分も丸まっていたら軽く研いでおきましょう!
いずれの場合も、研いだ後は錆止め油の塗布をしておきます✨
アイス、バリエーション用
まずは、ブレード・シャフトの確認ですね
大きな異常がなければピックの研磨に取り掛かりましょう!
アイスクライミング用のピッケルは、刺さりやすさが大切です
なので定期的に摩耗状況を確認して先端を尖らせる必要があります!
研ぎ方はいろいろあるようですが
僕は今のところ、もとの形に近づけるように研いでいきます
メーカー推奨です✨
先端が丸いです
これでは氷への刺さりがよくありません
まずはピックの裏側を研ぎます
ピックに対して垂直にヤスリを当て
ピックの裏側を真っ直ぐに直していきます
次に、ピックの先端を研ぎます
先端の丸みが尖るまで削ります
元の角度を意識して、まっすぐ当てていくのがポイント
削り終えたら先端の角度を出します
ペツルいわく、鋭角にしないことがコツなのだそう
90度以上の角度になるよう、左右均等に削っていきましょう
なるべく左右均等に仕上げていきましょう✨
今回はペツルで紹介されていた研ぎ方を実践していきました
他にもいろいろな研ぎ方を研究してみるのも楽しいかもしれません✨
研磨が良ければピックに油で錆止めを施します
アイゼンのメンテナンス
続いてアイゼンです
まずはスノープレートや本体、固定ベルト部分に破損がないかを確認しましょう!
スノープレートがあまりにも傷だらけの場合は雪がつきやすくなるので交換を検討しましょう
ベルトなどの固定部分も傷んでいたら替え時ですね
登山用品店などで言えば取り寄せてくれます✨
続いて研磨に入ります
今回は12本の平爪タイプを研いでいきます
新品から1〜2シーズンも使っているとだいぶ先端が丸くなってきます
※右が研ぐ前、左が研いだ後
摩耗した状態だと刺さりも悪くなり、思わぬスリップの原因になることも💦
シーズンの初めや終わりなど
定期的にアイゼンを確認して、大きな摩耗があれば研いでいくことをオススメします✨
前爪を研ぎます
左右対称に、角を出すように研いでいきます
基本的には新品の状態に近づけるよう研いでいきましょう
2本とも均等に研ぎましょう✨
※左が研ぐ前、右が研いだ後
次に2番目以降の爪です
基本的には地面に対して爪を立てるように形成していきます
斜めに削ってしまうとスリップの原因になります
最後尾の爪まで、摩耗度を確認しながら必要分を研いでいきます
全体の研磨が終了したならば、錆止めの油を塗布します
爪だけでなく、リンクプレート部分などにも塗布しましょう
次に使う時、錆びて動きが悪い💦
という事態を軽減することができます!
保管方法
アイゼン、ピッケルの保管ですが
しっかりと水分を乾かし、油を塗布したのちに風通しの良い日陰にしまいます
このとき、専用のケースを使用するとしまいやすいですね✨
すぐに錆びるので、乾燥と油の塗布はしておきましょう
それ以外は特に気を使うこともないので、
踏んだり落ちてきて怪我をしない場所に置いておくのがいいと思います
最後に
アイゼンもピッケルも、雪山をやる人にとってはなくてはならない登攀用具です!
まさに命を預けている道具ですので
定期的に確認していい状態で長く使っていきましょう✨