今回は冬季登山で人気の八ヶ岳エリア!
その主峰である赤岳と周辺の縦走について書いていきます!
冬季登山の登竜門とされることの多い赤岳
その難易度はどうなのか?
どう言った装備があるといいのか?
と言ったことを書いていきます
冬季登山のステップアップを考えている方の参考になれば嬉しいです✨
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こんにちは、山男ブロガーのみずきです!!
最近山で足を痛めたので大事をとってお休み中です💧
だいぶ良くなってきているものの、もう少し安静にしておきます笑
早く壁登りや岩登り、登山にいきたいです><
皆さんも怪我には充分注意してくださいね!!
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今回は冬に人気の八ヶ岳です!
今回の縦走コースは
もっともポピュラーであろう、硫黄岳〜横岳〜赤岳の稜線を行くルートです!
目次
八ヶ岳
八ヶ岳は長野と山梨にまたがる火山です⛰
日本100名山の一つですが、八ヶ岳という名前の山があるわけではなく
そのあたり一帯の山々を総称した呼び名です!
赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳等々
どれも個性的で魅力的な山が連なるのが特徴!
暖かい時期は高山植物の宝庫で
寒い時期は冬季縦走やアイスクライミングなどが楽しめ
首都圏からのアクセスもよく、年間を通して人気のある山域です✨
赤岳
赤岳は八ヶ岳の主峰で2899mの高さを誇ります!
独特な赤い岩肌は八ヶ岳の中でも一際目を引く存在です🪨
険しい岸壁からなるこの山は
一般登山だけではなく、アルパインクライミングで登られることも多く
岩登りのルートも有名です!
本格雪山登山の登竜門的に言われることが多く
岩稜や鎖場、ハシゴをクリアして頂上に向かいます
冬季に山頂に立つためには確実なアイゼン、ピッケルワークが必須!
冬山を始めた人がステップアップとして登る
憧れの山の一つともいえます✨
横岳
横岳は今回紹介する縦走ルートの途中に通過する山で
高さは2830mです!
稜線上からはクライミングで有名な大同心や小同心といった岩場が見下ろせます!
縦走路の中でも痩せた稜線を通過するなど
緊張する場面が多い山です
とはいえ、そこまで長い区間の稜線ではないので
慎重に歩みを進めていきましょう!
硫黄岳
硫黄岳も今回のルートで通る山の一つです✨
高さは2760m
明瞭なピークがあるわけではなく
頂上はとても広い地形になっています
その特徴はなんといっても爆裂火口!
頂上の北側が大きくえぐれたその姿は圧巻です!!
また、八ヶ岳でも屈指の爆風エリアで
体が飛ばされるような暴風が頻繁に吹き荒れます💦
視界不良時はとても迷いやすいので
7つの大きなケルンを頼りに歩くと良いでしょう✨
付近の山小屋
赤岳縦走で使うと便利な位置にある山小屋を紹介します!
どれも人気のスポットです✨
赤岳鉱泉
言わずもしれた八ヶ岳エリアの人気小屋!
綺麗な小屋に美味しい料理
名物のステーキが大人気です✨
広いテント場も備えており、八ヶ岳のベースキャンプとしても便利です!
八ヶ岳縦走の出発点としても便利な位置にあり
僕もここを利用しました✨
テントは1泊2000円です!
水は汲み放題なのがありがたい!
売店も充実しています✨
冬季は人工氷壁
「アイスキャンディー」
が設置されており、アックスやアイゼン等もレンタルできるので
ロープ等を持ち込めば気軽にアイスクライミングが体験できます✨
行者小屋
赤岳鉱泉の系列小屋だそうです
冬季はテントの受付のみ行っています!(小屋泊不可です)
赤岳鉱泉と比べると比較的静かで人も少ないです
水場もしっかりとあります!
赤岳のみを登るならば、こちらの方が山頂に近いので便利かも!
赤岳展望荘
赤岳の肩部にある小屋です✨
頂上は目と鼻の先!
高い位置にあるのに通年営業です✨
ここに1泊して、ご来光を目指して登るのもいいですね🌄
軽食も摂ることができるので
山頂に行く前に一息つけるからありがたい✨
縦走ルート
先ほど紹介した山々が、主な縦走ルートです
赤岳鉱泉もしくは行者小屋あたりをベースとして
硫黄岳→横岳→赤岳と周ってくるのが一般的かと
また、途中の赤岳展望荘で1泊するのも良いかと✨
その場合は赤岳山頂でのご来光等も無理なく楽しめそうです✨
必要な装備
雪山一般縦走用の装備が必要です
具体的に挙げるとするならば
前進手段として
- 12本爪アイゼン
- ピッケル(縦走用)
グリベルのピッケルとアイゼンは信頼性が高く見た目も洗練されており
多くの登山者から人気があります✨
自分の靴との相性などもあるので、
新たに購入する方は一度現物で確かめることをおすすめします!
行動着は天候に応じてですが
- アルパインウェア上下
- 中間着のフリース等
- 肌を濡らさないためのアンダーウェア
- 冬季用のグローブ
- 冬季用のブーツ
- ヘルメット
- ゴーグル
- サングラス
等が必要でしょう
天気が良ければサングラスで行けますが
風雪の際に視界を確保するためにも、ゴーグルは持つべきでしょう✨🥽
滑落の危険がある場所ではヘルメットもかぶると安心です✨
また、休憩やエネルギー摂取、体温維持のために
- 魔法瓶
- 行動食
- ダウン等の保温着
も持ちましょう✨
僕はモンベル派ですが
サーモスの山専用ボトルも優秀で人気です✨
あとは、道迷いや行動不能時の備えとして
- 地図、コンパス
- 警笛
- ヘッドライト
- ツェルト
- エマージェンシーシート
- ファーストエイドキット
- 予備のバッテリー
- 手袋の予備
- バーナーなどの火器
も持つようにすると良いと思います
小屋泊や日帰り縦走の場合でもツェルトは持つべきと考えます
下記はアライテントのツェルトです
常時持っていても苦にならないように、軽くてコンパクトなモデルがいいですよ✨
ツェルトがあるだけで、風の直撃を避けることができます
万一ビバークとなった際にも耐えしのげる確率が上がります✨
ファーストエイドキットは、薬や怪我の応急手当てのアイテム
冬は使い捨てカイロ等を入れておけば緊急時の役に立ちますね
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僕はものを持ちすぎる傾向にあるので
人によっては不要なものもあるでしょうけど
そこは皆さんのスタイルに合わせて選んでください!
ただ、日帰りだからといって安易に空身で登るといった行為は危険です💦
リスク管理も含めて雪山登山の醍醐味ですからね✨
注意点
赤岳縦走の注意点ですが
山の紹介でも少し触れた通り
若干の危険地帯を通過する場面があるので
アイゼン歩行とピッケルワークが身についていることが前提の山です!
雪山入門とはいえ
全くの初心者が登るべきではないかなーと感じます
初心者の方は、雪上歩行に慣れてから
熟練者やガイドの方に連れて行ってもらうことをおすすめします✨
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また、ルートの大半が稜線上です
比較的晴天率が高い八ヶ岳エリアですが
天候が荒れればかなり厳しい山行になります
事前の天気を確認しておくことももちろんですが
森林から出てみて天気が良くないと判断したならば
勇気ある撤退もまた一つです
取り戻しの効くうちに判断することをおすすめします!
難易度
難易度ですが赤岳を雪山入門
と呼ぶ人もいれば、中級以上!
という人もいて様々です(⌒-⌒; )
実際に登ってみた見解としては
全くの初心者は行かない方がいい
ある程度雪山に慣れていればそこまで難しくない
といった感じです!笑
この、ある程度慣れている
という表現がまたクセものですが
僕的には
夏山一般道で穂高や槍ヶ岳のような、岩稜の登下降が安定してできる
アイゼンを引っ掛けることなく歩くことができる
ピッケルを斜度や場面に合わせて使い分けることができる
という人ならば歩けるのではないかなと思います✨
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雪上歩行は慣れてきたし、もう少し本格的なところにいってみたいなー
という場合に
上級者に連れて行ってもらうのがいいと思いますよ✨
最後に
今回は冬季の赤岳縦走について書いていきました
冬の八ヶ岳エリアはとても魅力的です✨
そのなかでも、赤岳縦走コースはしっかり歩けて充実感がかなり高いです!
天候と、自分のスキルをよく確認しながら
美しい八ヶ岳の稜線を歩いてみてはいかがでしょうか??