岩木山バックカントリー 春

この記事では、岩木山の春バックカントリー日記を綴っています。

コースは百沢スキー場からのピストンです。

岩木山でバックカントリーをする方の参考になれば嬉しいです。

こんにちは、山男ブロガーのみずきです!

今回は岩木山でのバックカントリー記録を綴っていきます。

青森の最高峰にして霊山の岩木山

雪をまとった姿は神々しさすら感じます。

アクセス

車でのアクセス

岩木山には車でのアクセスが便利です。

関東方面からアクセスの場合

東北自動車道、大鰐弘前ICを降りて

国道7号を弘前市内方向に向かいます。

コンビニは弘前市街地で寄っておくのが吉です。

岩木山神社前を通り過ぎてしばらくすると、百沢スキー場の看板が出てきます。

当たり前ですが、スノータイヤは必須です!

GWくらいまでは、念の為スノータイヤで行くことをオススメします。

交通機関を用いたアクセス

僕的には現地でレンタカーを借りるのがオススメです。

僕はそもそも、車を所有していないのでレンタカーを借りました。

夜行バスで弘前へ → 駅前のレンタカーを借用

といった流れで岩木山へアクセスしました。

ちなみに、使用したレンタカー屋さんはこちらです。

店員さんが気さくで親切、また利用したいお店でした✨

ガソリンスタンドでレンタカーをやっているお店です。

バスは、東京駅を22時に出て翌朝7時頃に着くので

ぐっすりと眠ることができます✨

夜行バスが苦でない方にはオススメ!

ちなみに、僕が乗った便は4500円

スキーが積み込めないとのことでしたので、

事前に市内のヤマト営業所に送付しておいてピックアップ

数箇所ありますが、岩木山に行くならここが便利かと

帰りの荷物発送にも便利です✨

駐車場

スキー場営業期間の場合、スキー場の駐車場が使えます。

広い駐車場ですので、不便することはないと思います。

ただ、春スキーの場合

百沢スキー場が3月でクローズするため

駐車場に入れません!

以下、スキー場HP

岩木山百沢スキー場(青森県弘前市)

青森県弘前市にある岩木山百沢(ひゃくざわ)スキー場は岩木山の大自然に囲まれた絶景と良質な雪の多彩なコースを楽しめます。ス…

その場合は、スペースを見つけての駐車になるのですが

通行の妨げになる箇所、民家等への無断駐車は絶対に避けましょう!

特に土日は混雑する可能性もあるので、近隣住民への配慮を最優先で行動するようにしたいものです。

停めさせてもらってる、という感謝の気持ちを忘れないようにしましょう✨

 

主要装備

日帰り雪山登山用具は一通り持ちましょう。

また、アルパインエリアで行動をするので

12本アイゼン、ピッケルも必須です。

山頂付近は急傾斜です!

スノーボードを担ぐ人は、スノーシューがあると便利かもしれません。

百沢ルート

ここからは僕の活動記録をもとにルートを紹介していきます。

春 岩木山百沢 BC / みずきさんの岩木山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

ゲレンデ

百沢ルートは、スキー場から登っていきます。

リフトが運行していればリフトを使って稼げます。

ですが春スキーの場合スキー場がクローズしているので

約2kmのゲレンデをオールハイクアップです😇

リフトの有り難みを噛み締めましょう😀

僕が訪れた4月上旬は、スキー場の下からずっと雪がついていたので

最初からシール歩行でゲレンデを登りました。

樹林帯

最終リフトの付近に着くといよいよバックカントリーエリアです。

ゲレンデトップで装備や服装の確認、休止をしましょう。

結構眺めがいいですよ✨

ここからは適度な樹林の尾根になっているので、迷う心配は少ないと思います。

右手の谷が結構深いので落ちないように慎重に・・・

1067mの避難小屋付近まで上がってくると樹林が開けます。

ちなみに、避難小屋は尾根から外れているので目視はできませんでした。

緑線が登高ラインです。

準アルパイン帯

樹林を抜けた1067m付近からは低木が生える準アルパインエリアです。

夏道の場合は顕著な谷筋に道をとるのですが、

積雪時は東側の尾根に上がったほうが安心かと。

尾根状は広いバーンになっています。

僕の場合は藪木沿いに登りました。

左のトラックが登高ライン、右側の赤っぽいトラックが滑走ラインです。

アルパイン帯

1350mを越えてくるとアルパインエリアに様相が変化してきます。

トラバース気味にバーンを横切り、尾根を乗越ます。

そこからは岩木山の肩部に向けてほぼ直登です。

斜度がかなり強くなってくるので、

雪質や歩行技術に合わせてシートラーゲンに変えたほうが懸命です。

僕はアイゼンとピッケルで登りました。

急登を乗り上げると肩部に出ます。

緊張する急斜から平地になり、一旦息を整えることができます。

ここから上は風が強いことが多いので、服装を調整すると良いです。

最後は山頂までの急登です。

かなり斜度がありますが、最後の踏ん張りどころです!

山頂の神社が露出している場合は、風除けに使うことができます。

日本海、津軽平野を一望の大絶景です✨

滑走

雪がついていれば山頂からドロップできます✨

なかなかの急斜面なので慎重に・・・

僕が行った際は、良質なザラメでした。

ただ、時間や時期が早い場合はアイスバーンも十分にあり得ます。

ハイクの段階で雪質を見ながら滑りを決めると良いでしょう。

場合によってはクライムダウンもあり得るので、ピッケルは必須です⛏️

無事に滑走出来ると判断した場合は最高の大斜面を楽しめます✨

肩部まであっという間です。

そこから先はオープンバーン

どこでも滑れそうな感じがするのですが、谷に吸い込まれないように注意!

1350m付近を限度に、尾根を乗り越えて登ってきたルートに復帰すると安全です。

下図のトラック右、1250m付近から落ち込む谷に注意です。

登ってきた尾根を樹林帯に向け降ります。

尾根が細いので、両脇の崖に落ちないようにコントロールしましょう。

安全第一です。

適度な感覚のツリーランを楽しみ、ゲレンデに出るとゴールです✨

参考までに、僕の所要時間は

登り 3時間半

下り 30分

でした。

周辺観光

温泉

岩木山周辺には温泉があり、下山後の疲れを癒すことができます✨♨︎

オススメは百沢温泉!

付近には2つの温泉街があるのですが

嶽温泉は源泉の湯量異常により破産申請中(2023年春現在)の壊滅的状況😥😥

乳白色の硫黄泉が素敵な温泉でしたが、残念です😭

いっぽう、百沢温泉は絶賛営業中✨

日帰り入浴もバッチリ!

こちらは鉄の匂いがする源泉で、疲れた体を癒してくれます✨

距離的にも、スキー場からかなり近いのでアクセス良好!

神社

岩木山に登ったなら岩木山神社にもぜひ寄っていただきたいです。

麓に建つ神社の奥宮が山頂にあります。

とても立派な神社です。

付近にはお土産屋さんや食事どころもあります。

また変わった狛犬さんがいるので、ぜひ探してみてください✨

古くから地元で親しまれている岩木山を祀っている神社です。

神社の綺麗さからも、地元の方々の信仰心を感じることができますよ☺️

活動記録

ここからは僕の活動記録になります。

青森に来るのは3年ぶりくらい

夜行バスで弘前に降り立つ

朝の7時に弘前バスターミナル

しばらく街をプラプラして、レンタカー屋が開くのを待つ

8時に車を借り、そのまま岩木山へ

目的地は百沢スキー場

クローズしているが、ハイクアップに使わせていただく

車を停めハイク準備

久しぶりの山なので緊張する

スキーばかりやっていた為、滑走技術はかなり上がっている

シールをつけてスキー場基部から登る

下から雪がついているのが嬉しい

黙々と登り、1時間ほどでゲレンデトップへ

一休み

さっそく樹林帯へ突っ込む

下山時に滑走して来るルートなので、アタリをつけながら登る

樹林を抜け出ると谷状の地形が現れた

残雪とはいえ雪の谷を登るのは気分が良くないので、 右手の尾根に上がった

尾根に出ると広いバーンになっていた

こちらもそこそこ怖いが、谷よりは良いだろう

斜度が上がってきたのでジグザグに登る

途中軽いデブリが出ていた

程よく締まっているので大丈夫と思うが 慎重に歩く

斜度がキツくなり、シール歩行が怖くなったのでアイゼンに切り替えた

ピッケルとストックを持ち黙々と登る

一時平坦な部分に出て、最後の急登 山頂まで一気に詰める

ザラメなので足元が崩れる

ゆっくり着実に高度を稼ぎ、山頂へ

誰もいないので

「いやっふぅーーー!!」

と叫んだら、先程の平坦部に2名ほど居た

まあ、よし

記念写真を撮り、塀の影で風除けをしつつ昼食

安定のチリトマト

食事が済んだのでシールを剥がし滑走準備をする

さっきの2人が上がってきた

2人ともシールで上がってきたので凄い

歩行技術の差を感じた

まともにBCを滑るのは2度目なので急斜面に緊張する

様子見がてら、ちょっと横滑りでドロップポイントを探る

場所調整で後ろに滑ったら穴があって軽く落ちた

まだスタートして無いのでノーカウント?

意を決してダイブ!

「ふぉーーー」

と叫んでみる

しっかりコントロール出来ている!

そうと分かればしめたもの

大斜面を一気に落ちる

あっという間に先程の平坦部に降り、直ぐに次の斜面

ザラメが気持ちいい

尾根を乗り越し、登ってきた道に戻る

樹林に入りツリーラン

尾根が狭いので慎重に滑る

木の薄い部分を見つけるのが難しい

慣れてきた頃にスキー場に帰還

クローズしたスキー場を広く使って滑り降りる

最後まで雪の上を滑って車の位置へ

30分ほどで下山完了

脅威のスピードである

まさに羽根が生えたよう

東北や北海道、雪深い山を歩くにはスキーという道具が圧倒的に便利だと感じた

山頂から直接降る豪快なバーン

コントローラブルなザラメ

何から何まで最高のBCだった!

また岩木山に来れてよかった

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